病院へ霊柩車で行った祖父の話
亡き母からの昔話。
田舎に住む親戚からの電話を取った母。
体調が悪くなった祖父を同居している嫁さんが病院へ連れて行くのに、仕事(葬儀会社)で使っている霊柩車で連れて行ったと。
自家用車が全部出払っていて、駐車場にこれしか無いし病院へ連れて行った方が早いと考えたのか、緊急だし乗せて行ったらしい。
祖父は無事。
私:「霊柩車って、屋根付き?」
母:「こっち」
私:「後ろ寝台やし、寝たまま行けるから良いやん」
母:「それもそやね」
緊急なら救急車を待っているのがもどかしい。
平均寿命が短かった時代の中で、祖父は90歳半ばまで生きました。
私:「爺さん、煙草吸いまくってたのに長生きやったね」
母:「ほんまやね~」
大昔、のどかな田舎での出来事でした。